「奨学金と教育ローン」セミナー
5月14日、茨城県立某高等学校において、「進学に要するお金」セミナーを行ないました。そのレポートをご披露します。
対象は3年生の進学を希望する子の父兄約50名で、先生方を含めると約60名です。
さて、進学にかかるお金はどのくらいかかるでしょうか。
まず、入学前にかかるお金は、大学生協2005年のデータによりますと、自宅生で約140万円、自宅外生で約200万円かかります。
次に進学後1年当たりかかるお金(授業料+生活費)は、文科省の平成12年のデータによりますと、最も安い国公立自宅生で74万円、最も多い私立自宅生で129万円、最も高い私立下宿生で220万円かかるのです。
子供は進学したがっているが、我が家は経済的な理由でムリ、という方、ご安心ください。奨学金と教育ローンを活用すれば、お子様の希望はかなえてあげられるのです。
まず、代表的な奨学金、日本学生支援機構(旧日本育英会)を利用します。今、学生の4人に1人が利用している制度です。
申し込み方法は、高校3年の春に申し込む予約採用、入学後春に申し込む在学採用、家計急変時に申し込む緊急採用の、3種類があります。
奨学金制度の種類は、金利のかからない第1種、金利負担がかかる第2種、1種と2種の併用があり、それぞれに学力基準と家計基準がありますが、どれもハードルは極めて低く、ほとんどの申請者が認定されています。
毎月指定口座に振り込まれる仕組みで、第1種は国公立で自宅45,000円、自宅外51,000円、私立では自宅54,000円、自宅外64,000円です。
第2種は30,000円、50,000円、80,000円、100,000円からの選択で、金利は年0.7~1.0%ですので、50,000円コースで金利年1%を20年返済で、約20万円の利息となります。
ただし、この奨学金の欠点は、最初の振込みが5月か6月になるので、入学前の必要資金に充当するには間に合いません。入学後の生活費もしくは授業料に充当するのが適当です。
それを補うのが教育ローンです。一般の金融機関でも扱っていますが、ここでご紹介するのは国民生活金融公庫の「国の教育ローン」です。
この制度は毎年20万人が利用しており金利も1.65%と低く、非常に有利です。融資額は200万円までなので、自宅外生の入学前の資金にも充当できます。返済は融資を受けてから10年間ですが在学中の返済を先延ばししてもらうことも可能です。
注意点は審査に2~3週間かかるので、合格してからローンの申込みをしたんでは入学金支払期日に間に合いません。入試の1~2週間前までに申込み、審査を進めておくことが必要です。もし合格しなくても、ローンを辞退することはできるのです。
お子様が進学したことで、学問として得ること、学問以外で得ること、友人、経験など、計り知れない財産となります。
このように日本学生支援機構の奨学金制度や、国民生活金融公庫の国の教育ローンを有効に活用することによって、比較的簡単に進学というお子様の希望を実現できるということを是非知っていただきたいと思います。
また、教育資金以外に住宅ローンや老後庫生活資金など、今後必要なお金を有効に確保するためにも、極めて有利なこれらの制度を利用する価値はあると思います。
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